◆Story
高校2年の春休み。悠子と梨香はクラスの仲間とスキー旅行に出かけていた。 見渡す限りの雪景色。バスの中にははしゃぐクラスメートたちのうれしそうな顔、顔、顔。 だがその幸せを突然の雪崩が一瞬にして奪ってしまった。取り残され、生き残ってしまった二人。
家族や先生のことばが空々しく響き、ショックと喪失感の中、梨香は突然、岬の灯台に行くと言い出す。そこから落ちた人はほとんど生きて帰れない。そんな梨香に悠子はある提案をする。
「一年だけ待ってよ。やりたいことがあるの。一年、二人でそれをやろう。で、それをやり終えたら、いっしょに岬に行こう。」
悠子が作った“やることリスト”に従い、その日から二人の「生きる」が始まった…。