あの夏の絵

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2021年度公演より



〜中学生の感想〜
舞台写真撮影=宿谷誠
 
 これまで原爆は、私にとって、あった「らしい」と、あまり実感が湧かないものでした。 ですが、劇中で二人の被爆者の話を聞いて、本当にこんなことがあったんだ、と少し実感が湧きました。
 原爆の体験を生徒に伝えるシーンでは、戦争の恐慌がとても伝わってきて、資料を見るだけでは分からない、 戦争の実態のようなものが少しでも理解できたような気がしました。(中学生)




 私の祖父も被爆者で、小さいころに戦争に戦いに行ったまま祖父の父は死んでしまい、 その後、母も病気で死んだと聞いたことがありました。しかし、私もくわしくは聞きづらく「めぐみ」 ちゃんと同じような感じでした。
 でもその子はおばあちゃんにがんばって聞いていてすごいなあと思いました。 この劇を見て私も少し祖父に話を聞いてみたいと思いました。劇中は取りこまれたようで目が離せませんでした。 とってもおもしろかったです。(中学生)




 被爆者の方が実際に話した話は、とても生々しく残こくで今では考えられないと思います。 でも、これは実際にあったことでそれと向き合って絵に描き伝えていきたいという高校生達の姿勢が本当にすごいなと思いました。
 一人、一人が全力で取り組んでいる姿を見ることでたくさんのことを学ぶこともできました。(中学生)




 今まであまり、芸術的なものを見ても、美しいとか楽しいとかは感じるものの、本当にそれだけで、 そこから想像したり、感情をふくらませることはできませんでした。しかし、今回鑑賞してみて、 「この後どうなったのだろう」や「なぜあの時、あんな表情をしたのだろう」と、想像がふくらむばかりで、 今もドキドキがとまりません。
 本当に、感受性を豊かにする機会をあたえてくれてありがとうございました。 (中学生)



〜高校生の感想〜


 白井さんと浅野さんのおばあさんの語り方は本当に証言者の方の話を聞いているようで、話の内容も 語っている時の胸の内までもがこくめいに感じ取れ、息が詰るような思いで聞いていました。
 劇で見て聞いた事で深く深く印象に残りました。今日の公演はずっと記憶に残ると思います。(高校生)




 私は今回の芸術鑑賞で、戦争の恐ろしさを改めて実感した。 私も平和学習は何回かしてきたけれど、どこか他人事のように思ってしまっていた。 けれど演劇だったので、すごくわかりやすくて、役者の人たちも役になりきって劇をしていたので、 楽しく見ることができ、途中で感情移入して涙が出ていた。(高校生)




 日本ではこれから先被爆体験をされた方々が少なくなって、少なからず記憶が途切れていくと思います。 『こんなに知らなかったということを初めて知った』この言葉がとても心にささりとても共感しこのままでは やはりだめなのだと思いました。
 戦争の記憶をなくさないようにするためには私たちのこれからの行動が大切 であると考えることができたので、改めて平和とは何かを考え、考えるだけでなく行動に移せるように生活していきます。(高校生)




 私は特に主人公が被爆者である祖母と話合う場面が心に残りました。 70年間も言えなかった思いを伝える辛さというものは私たちには計りえないもので、 演劇という形で少しでも分かって良かったです。
 普段は演劇を見ることは無いのですが、 今回の鑑賞を通じて強いメッセージ性をもつ芸術として感じました。 貴重な体験ができてよかったです。(高校生)



〜先生の感想〜


 個人的に印象に残ったのはストーリーが進むにつれて役者さんたちの表情や話し方、 動き方や人との関わり方が変わっていったところです。人の心の機微を精密にとらえ表現されているところが、 教師も見習うべきところだと感じました。 教師も時に役者でなければならないので、自分自身の表現も見直し、精進していきたいと思います。(中学校教員)




 会場設営を見て、気持ちが高まりました。舞台を見て、実際の絵はないのに絵が見えるようだったり、 椅子だけなのに部屋や教室や外の風景に見えたりするのは、役者の方の表現力ってすごいと感動しました。
 今の時代は、いろいろなツールでいつでもどこでも作品をみることができますが、 生の声や迫力のある演技を見ることは、素晴らしいと思いました。 私は、「人に伝える」ということを大事にされていると感じました。 今の時代にとても大切なことのように思います。素晴らしい公演をありがとうございました。 (中学校教員)



 1回の本公演に向けて、総力を挙げて取り組まれるおひとりおひとりの姿にも、 またみなさんのチームワークのすばらしさにも、ただただ頭が下がるばかりでした。 本校体育館での1度きりの公演、子どもたちにとっても、私たちにとっても一度きりというその時間に、 皆さんの熱い思いがたくさん込められていたように感じました。
 また、子どもたちにも温かく関わっていただき、 皆さんのぬくもりの中で学校全体が心地よい時間を過ごすことができました。 そして、皆さんが帰られた後に残っていた余韻もまたとてもよいものでした。 心より感謝いたします。(小学校教員)

(日光明峰高校公演でのカーテンコール)




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※学校での演劇鑑賞教室について劇団機関紙上で連載していたものをWeb上にアップしました。

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