雲ヲ掴ム
イメージハンティングで各地の町工場を訪ねました。住宅地に囲まれたところ、都市部から離れたところ、住宅と一緒になっているところと様々でしたが、一歩足を踏み入れた瞬間の油のにおい、機械の音…。確かにここで日本を支えてきたものづくりが行われてきたのだと実感。それぞれ貴重なお話も聞けて有意義な時間となりました。
A製作所in大田区
鉄製の印鑑や焼き印などを作っている会社。
細かい部分は手作業でしかできず、社長さんはマイスターの称号をもつすごい職人さんでした。
常に、いかに合理的に作業を進められるかを考えている話は芝居にも通じるところでしょうか。
B技研in愛知県・愛西市
ネジを作る会社。防衛関連の受注もあるけれど9条が変わるようなことがあったらもうやらないという話は印象的。
ネジのピッチを決めるメモリの微調整のため、手は怪我をしないように細心の注意を払っているのだとか。
Cローラーin名古屋市
今は主に歯車を作っています。軍事関連の仕事は受けないと明言する社長。
仕事仲間は、国が決めた方針のもとで発注があれば受けて行くという人もいて、自分の思いを伝える難しさを感じているそうです。
D工業in荒川区
ギアポンプの製造会社。全国の化学消防車に内蔵されているポンプはほとんどがここで作られています。
他にも防衛省を通して自衛艦にも設置されています。生活のために仕事は断れないという現実に目を向けられる作品にと期待を寄せてくださいました。
E製作所in品川区
古い住居兼工場に所狭しと機械が並びます。工場長屋に4世帯同居の工場では、他の職人さんたちと協力し合うこともあるのだとか。
跡継ぎはいないと語る社長さんは少し淋しそうにも。
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