青年劇場・(社)日露演劇会議主催

ロシア・オムスク国立第5劇場来日公演

チェーホフ=作 メイエルホリド=構成台本 ユモフ・オレグ=演出





チェーホフがもっとも愛した演劇、それは「笑劇」、
ボードビルだった。笑い、和み、ハッとする!
人生の、生活の、男女の愛のからくりが、ずばりと描かれ、
笑い、身につまされる。
そう、時代は変われど、人は変わらない。
その真実をチェーホフは見つめた。
そのチェーホフの傑作喜劇4本を、誰よりもチェーホフを愛した演出家
メイエルホリドが構成した舞台が、ついにやって来た。 


『33回の失神』は、
鬼才メイエルホリドが1935年にメイエルホリド劇場で上演した最後の作品。
チェーホフの傑作ボードビル「熊」「記念日」「結婚申し込み」の3本を主軸に、
それを「タバコの害について」で繋いだもの。
つまり、
「タバコ→熊→タバコ→記念日→タバコ→結婚申し込み→タバコ」からなる
モザイク舞台だ。
題名の由来は、「登場人物が33回失神する」ことから来ている。
「失神」をキーワードに、
チェーホフ&メイエルホリドが処方する「笑劇のアイロニー!」。
まさに、
チェーホフ生誕150年の掉尾を飾るにふさわしい舞台というほかはない。


演出家・ユモフ・オレグ

ロシアの名門演劇大学GITISで名匠フォメンコに学び、いまロシアでもっとも注目を浴びている演出家セルゲイ・ジェノバビッチに師事、弱冠28歳でウラン・ウデの芸術監督に就任した俊英である。
メイエルホリド(1874〜1940)

モスクワ芸術座の創立メンバーの1人。あの伝説的『かもめ』の舞台ではトレープレフを演じた。モスクワ芸術座を離れてからは、演出家として活躍。歌舞伎・京劇・サーカスなどの手法を取り入れた独自の身体訓練法「ビオ・メハニカ」を編み出したことでも知られる。
10月革命後「演劇の10月」を提唱、「森林」「ミステリヤ・ブッフ」「吼えろ支那」「南京虫」など構成主義の前衛的な舞台を次々に生み出し、世界の注目を浴びたが、スターリン政権の誕生後、形式主義者のレッテルを貼られ、逮捕、銃殺刑に処せられた(55年名誉回復)。
土方与志がベルリンからの帰途、モスクワでメイエルホリド演出の『大地は逆立つ』を見て「私のドイツ劇壇での研究を含めて数年間の演出の研究のいっさいは、このモスクワの一夜の観劇に及ばないものだと感じた」と記したことはあまりにも有名だ。


2010.11.20(土)〜23(火・祝)
青年劇場スタジオ結 (→アクセス

2010年
11月
20
21
22
23
火・祝
14:00 -
19:00 -

●=売り切れです。

※開場時間は開演の30分前です。
※上演時間は休憩を含めて2時間35分の予定です。


一般=4,000円(消費税190円含む)
学生・ユース=2,500円(消費税119円含む)

※青年劇場友の会および日露演劇会議の会員の方は
3,000円(消費税143円含む)でご覧いただけます。

◎全席指定
◎劇場は階段を下りた地下2階にございます。車椅子でのご入場はできませんのでご了承ください。