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表題) 出会いと受容のレシピ update)2019'04'11'12:47
お名前)ムトヤン 性別)男性 年齢)50代 ご職業)教員 エリア)神奈川県
メッセージ)
日曜日の昼の部を拝見。客席はほぼ満席、シルバーの方が多いといういつもの印象だが、かくいう自分も確実にシルバー世代にあと一歩という所で苦笑する。さて、二時間というコンパクトな作品なのに中身の濃さは半端でなく、僕らは十分に主人公の陽一さんと同じ経験をしたように思う。終演後に大きな拍手とブラボーがかかったが、僕も目に汗をかきすぎて頬っぺたがビカビカになっていた。

妻に先立たれた陽一が手にしたレシピは、単なるパン焼きのそれではなかった。妻が一緒にパンを焼いていた仲間は、何と元ホームレスや様々な障害を抱えた人たちだったのだ。陽一はそんな人たちを前に大きく戸惑いを見せていたが、やがて少しづつ互いを理解しながら共にパンを焼く喜びを味わってゆく。それは、自分のことより相手のことが気になる陽一に変わっていったからだ。

陽一役の葛西さんが熱演だが、ホームレス支援団体「陽だまり」のかべっち役の島本さんも負けてはいない。誰よりも仲間のことが良く分かっていて、陽一の理解を深めることに成功してゆく。一方、陽一の幼馴染の藤本役の大木さんや麗奈ちゃんの母親役の大嶋さんが、世間一般の認識を明確に示していて、その両者の間で揺れ動きながら、変わってゆく陽一の姿が僕らに迫ってくる。観客を大きく巻き込んで、そして、貴方だったらどうするのかと問いかける、実に感動的な舞台だった。笑って泣ける青年劇場、大ヒット間違いなし!と言っておこう。