オールライト

瀬戸山美咲=作 藤井ごう=演出



感想 高校生の観たオールライト 公演班だより


生きる方法は一つじゃない、
人生は勝ち負けじゃない!!


将来とか、未来とか、大人はよく口にするけど、
それって何を期待して、どうなって欲しいってこと?
夢を追いたいユキと束縛から逃れたいエリカ。
二人の女子高校生は、大人たちの世界に何を見つけるのだろうか?


<ものがたり>

古き良き昭和の香りのする一軒家。
突然の父親の出張で一人暮らしとなるはずだったユキ。
同級生のエリカが押し掛け、その上、謎のおばあちゃんと共同生活をするハメに。
おばあちゃんの作るご飯はめっちゃおいしいんだけど、
ワケありの人たちを次々に拾ってくるからちょっと困る。
いったいあの人たちは、何モノ?

若手注目作家、瀬戸山美咲氏との初タッグ。「修学旅行」「島」などの藤井ごう氏とともに今を生きるすべての人に贈るAll Right!


大人たちへ  瀬戸山美咲

大人になる年齢が遅くなっています。演劇人も昔は20代で才能を開花させるものでしたが、今は30代でも若手と呼ばれます。私も今37歳ですが、若手も若手、お恥ずかしながら気分はまだ10代です。しかし、最近ようやく自分も大人なのだと自覚する場面が増えてきました。子どものいない私も演劇を通して小中高生と出会う機会があるのですが、そのたび自分はどんな「顔」を見せられているだろうと心配になります。できれば格好いい大人でいたいと思います。ああなりたいと思う人間でありたいと願います。ひとりひとりが分断され孤立してしまったこの社会では、まず大人と子どもがつながることが必要だと思います。が、そのためにはまず大人が格好よくないといけません。子どもにとって大人の生きる姿は自分たちの「未来」であり「希望」です。矛盾だらけでもいい。ちゃんとしてなくてもいい。誤摩化さず懸命に生きているところを見せること。それだけが私たち大人にできることだと思うのです。
(せとやまみさき)
東京都生まれ。2001年自らが作・演出を担当する劇団「ミナモザ」を旗揚げ。
2003年より、演劇活動と並行してフリーライターとしても活動。
2011年1月、振り込め詐欺集団をジェンダー的観点から描いた『エモーショナルレイバー』が、若手登竜門・シアタートラムネクストジェネレーションvol.3に選出される。
近作に、震災後の自分自身を描いたドキュメンタリー演劇『ホットパーティクル』、心の基準値をめぐる短編二人芝居『指』、資本主義の罪を生活レベルで描いた『国民の生活』など。
パキスタンで起きた日本人大学生誘拐事件を描いた『彼らの敵』が第58回岸田國士戯曲賞最終候補になる。


出  演
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高安美子

杉本光弘

奥原義之

岡山豊明

岡本有紀

藤代梓

山田秀人

片平貴緑

沼田朋樹
他の俳優プロフィールは →  こちら

スタッフ

 作=瀬戸山美咲
 演出=藤井ごう

 美術=乘峯雅寛
 照明=鷲崎淳一郎
 音響効果=近藤達史
 衣裳=宮岡増枝
 宣伝美術=(株)アトリエキノコ
 タイトル筆字
    =takaofuruyama/tokyo
 演出助手=相楽満子
 舞台監督=松橋秀幸
 製作=福島明夫

ツアースタッフ

 舞台監督=荒宏哉
 舞台監督助手=安田遼平
 照明=ライティングユニオン
 音響=ステージオフィス
 スタッフ=星野勇二
    井上太(劇団銅鑼)
公演班だより



<2019年公演予定>

5月〜7月 長野 関東 近畿
詳しい日程は → こちら


>>演劇鑑賞教室について考える<<
※学校での演劇鑑賞教室について劇団機関紙上で連載していたものをWeb上にアップしました。


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