田畑家の行方
「市民皆農」山下惣一・中島正 共著(創森社刊)より
高橋正圀=作 福山啓子=演出


「農地賃貸借契約書!?」
ふるさとで民夫が出会ったのは
“見知らぬ女”と“過激な仙人”だった…。


リストラの嵐が吹き荒れる職場に居続けるのか、
父の後を継いで農民になるか。

3.11から二年、揺れ動く長男と家族の物語を通して
高橋正圀氏と青年劇場が問う“この国の行方”。



【あらすじ】

田畑民夫は東京の家電会社で働く営業マン。リストラの嵐が吹き荒れる中、鬱々とした日々を送っている。ある日、突然の父の訃報が飛び込んできた。残された家族は「農地をどうするか」という問題に直面した。

そんな中、「残った農地の処遇にお困りではないですか」と現れたのは農業法人「SKファーム」の片桐さつき。田んぼを代わりに耕してくれるというのだ。

家族が賛同する中、なにかが心にひっかかった民夫は、少々変わりモノで自給自足の生活をし、村人から“みのむし仙人”と呼ばれている島中老人に会いに行く決意をする。

「都市文明に未来はあっとか?あんたが農地を継げばよか」迎えた仙人の答えは明快だった。

果たして民夫の選択は!?



都市は脆弱だ。雪が降れば交通マヒ、米不足といえばパニック。日ごろは偉そうにしているくせに足元が弱い。(まるで私みたい!?)そこへもってきて、異常気象だ、世界的不況だなんだと不安をあおるマスコミ報道…。そんな私に「市民皆農」の筆者山下惣一さんや中島正さんたち「大」百姓の、どんと地に足のついた生き方はとてもまぶしく映る。山下さんは「TPPがなんだ。おれらは恐くなか。日本の農業がダメになって困るのは都市の住人じゃなかか」と言い、中島さんは「成長経済より循環型経済が大事。成長を追うあまり循環から飛び出したらいかん。後ろ向きに歩け」とおっしゃる。3.11を経た今、唐津の農家を舞台にした高橋正圀さんのユーモアあふれる世界を通じて、自分も含めたこの国の行方をもう一度見つめなおしたい。

福山啓子



出  演
(俳優名をクリックするとプロフィールが表示されます)


小竹伊津子

藤井美恵子

渡辺尚彦

細渕文雄

菅原修子

吉村直

島本真治

浦吉ゆか

福原美佳

高山康宏

永田江里

星野勇二

林田悠佑

枯木彩那
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スタッフ

 作=高橋正圀
 演出=福山啓子

 美術=乘峯雅寛
 照明=松浦みどり
 音響効果=石井隆
 衣裳=宮岡増枝
 演出助手=相楽満子
 舞台監督=青木幹友
 宣伝美術=増田絵里
       +Design Port
 製作=川田結子・広瀬公乃

ツアースタッフ

 舞台監督=青木幹友
 舞台監督助手=清原達之
 大道具=荒宏哉
  〃 =岡山豊明
  〃 =矢野貴大
 小道具=奥原義之
  〃 =白石康之
 照明=河ア浩
  〃 =松浦みどり
  〃 =永友智美
  (ライティングユニオン)
  〃 =笠井武則
  (ライティングユニオン)
 音響効果=菊池弘二
 衣裳=宮岡増枝
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≪2014年全国公演予定≫

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