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第101回公演
太陽と月
ジェームス三木=作・演出


あなたは誰を守ろうとしたのか


新国家建設と長女の婚約に湧き立つ山倉家。
満鉄理事の当主、関東軍将校の長男、
そして満州国官僚の婚約者。
新国家の輝ける未来とともに
二人の幸せを願う一家に、突然悲劇が襲う―。


新国家建設の夢と野望!
ジェームス三木と青年劇場が歴史の真実に挑む!

季刊「青年劇場」ジェームス三木さんインタビュー

国家とは何か
ジェームス三木

 昭和七年、中国東北部に忽然と現れた満州帝国は、わずか十三年で、流れ星のように消滅した。当時の国際連盟は、日本主導の傀儡国家と見て承認せず、今の中国人は〔偽満〕と称して、存在すら認めていない。はたして満州帝国は存在したのか。まぼろしの国家だったのか。

 五族協和の王道楽土にあこがれ、新天地満州に移民した日本人は、二百万近くに及んだが、誰ひとりとして満州国籍を持たず、日本人のままであった。関東軍は満州を武力で制圧し、国土防衛と治安維持に当たったが、満州国軍には入らず、あくまでも天皇の軍隊であった。満州政府の実権を握っていたのは、日系官僚であり、日本の国策によって、送り出された開拓農民は、在来の満州農民を圧迫し、不安をつのらせた。

 移民の子として満州に生まれ、幼少期を過ごした私は、今になって建国の理念や、法律の矛盾に関心を持ち、満州国の正体を突き止めたいと思った。それが国家とは何かというテーマにつながった。

 国家は一定の領土と国民を持ち、統治システムで結ばれる集合体である。しかし国家を見た人はいないし、さわった人もいない。人格も意思もない国家が、戦争を起こすはずがない。戦争を起こすのは、国家になりすました政府であり軍隊である。

 脚本を執筆中、日本に駐留する米軍が、関東軍と重なって見えたのは、なぜだろう。



出  演
(写真をクリックすると役柄の説明が表示されます)


上甲まち子

青木力弥

藤井美恵子

葛西和雄

吉村直

北直樹

中山万紀

清原達之

永田江里

相楽満子

江原朱美

岡本有紀

八代名菜子

尾花志寿

塚原正一

スタッフ

作・演出=ジェームス三木

美術=石井強司
照明=横田元一郎
音楽=川崎絵都夫
音響効果=石井隆
衣裳=宮岡増枝
振付=白洪天
舞台監督=荒宏哉
演出助手=板倉哲

製作=福島明夫 川田結子

宣伝美術=アルファ・デザイン
画=古橋矢須秀




稽古場
だより


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2010年
4月16日〜25日 紀伊國屋ホール
      JR新宿駅東口徒歩3分 → アクセス

2010年
4月
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※開場時間は各公演の30分前です。
※上演時間は休憩を含めて約2時間20分の予定です。


一般=5,000円(消費税238円含む)
U30=3,000円(消費税143円含む)
当日=各300円増(消費税14円含む)

◎全席指定
◎団体割引・障害者割引あり
◎車椅子でご来場の方は準備の都合上、必ず劇団にお問合せください。