初演の感想より

●食の根源は「命」を頂き、生かされてゆくこと。それは同時に「命」と向き合う時間といってもいい。農業の「農」とは「命」と向き合い、生きる物の「声なき声」に想いを馳せることにつきるのではないか?これは農業をこえて全ての「命」にあてはまることなのではないでしょうか?「農業ブーム」には流行すたりがあるが「命」と向き合う流行やブームがあってはならない。それを強く感じました。(男性29歳)

●遠くから思い切って来てよかったです。リアルで感動しました。農に熱心にとりくんでいる仲間にもみてほしいと思いました。時代を映し歴史を伝え、農への熱き思いうれしく!ただただ感動でした。ありがとうございました。気持ち十分表現できないのが残念です。(女性65歳)

●地域の仲間と観劇しました。作品は農業を通して前向きに「生きる」ということの意味を人と人との関わりの中で、実に人間的でリアルに表現されていました。お芝居を観るのは初めてという青年に「感激しました。もう一度観たいです」と言われた時、誘って良かったなと胸を撫で下ろしました。私もクライマックスのシーンで、結ちゃんが「農民はくず米食べても生きられる」と言ったとき「ホロリ」と熱いものを感じました。やっぱり、もう一度か二度ぐらい観てみたいですね。(男性)

●私も山形県の小さな農家の生まれで、農業のきびしさが身にしみている。今日の食の問題を含め自給率向上はまったなしの課題です。農業のあるべき姿を本当にわかりやすく教えていただきました。苦悩あり怒りあり、そして笑いあり、ほのぼのとしたすばらしい演劇をありがとうございました。(男性60歳)

●普段TVや新聞などのメディアでしか農業に触れたり考えたりすることがありませんでしたが、「結の風らぷそでぃ」を観て農業従事者の方の生の声を聞いた気がします。
最近は複雑に絡み合っている問題を短絡的な視点からしか捉えていないことが多いように思います。農業の問題にしろ、後継者不足の問題にしろ、様々な立場にいる様々な人間が描かれているのがとてもよかったです。(女性27歳)