米田 耕作(78)―中津川衛
米田家の当主。後継者がなく自分の代で百姓はお終いと覚悟したが、孫の結が百姓を継ぐと言い出し、大喜び。結の一番の理解者。

米田 耕一(55)―島田静仁
耕作の長男、結の父。農業をあきらめ、市役所に就職。観光課長として市の活性化を任されるが、農業への企業参入をめぐり振回される。

米田 美智(52)―昆野美和子
耕一の妻、結の母。結が農業を継ぐことに賛成ではないが、農家の主婦として一家を支え、母として精神的に結を支えている。

米田 結(27)―秋山亜紀子
都会に憧れ東京の短大に入るが、人や自然とのつながりが見えず全てお金で買う暮らしを続けてはいけないと、故郷に戻り農業を継ぐ。

米田 里(24)―武智香織
農協に勤める結の妹。「うちは農家の嫁には行かん」と見合いを拒みながら、結に巻き込まれ、農作業を手伝う元気な現代娘。

村尾 節子(58)―上甲まち子
他家に嫁いだ耕一の姉、結の伯母。もともと結が農業を継ぐことには反対。「女の喜びは結婚」と見合い写真を山のように持ってくる。

緒方 昌幸(30)―中川為久朗
結が兄と慕う、親同士が決めた許婚。大卒で入った農水省の仕事に失望、唐津に戻り農産品の生産・加工・販売を営む会社の経営に参加。

蔵 大蔵(60)―千賀拓夫
農地解放で没落した地主の息子。手のつけられぬワルだった子ども時代の罪滅ぼしがしたいと、農業コーディネーターとして村に現れる。

関口健太郎(35)―杉本光弘
有機野菜の産直を営む関口ファームの代表。茅葺き屋根の葺き替えも手がける器用な男。フットワークの軽さと農への愛情が、結の支えとなる。

鬼塚 元気(27)―星野勇二
関口ファームのたった一人の従業員。東京生まれ。派遣社員として各地を転々、福岡で派遣切りに。公園の炊き出しで関口と出会う。

森 舞衣(27)―崎山直子
結の高校時代の友人。福岡の銀行に勤め、今日は合コン、明日はお見合いと「コンカツ」真っ只中。農繁期には結の農作業も手伝う。

青木 一郎(40)―広戸聡
結が教えを請う有機農法の師匠。雑誌に紹介されたり、全国から有機農業や国際的な活動について講演を依頼される農民運動家でもある。