●1990年〜2014年の学校公演ステージ数の変化
下記の図表は、公益社団法人日本劇団協議会が公表してきた、加盟劇団による年度ごとの中学校、高等学校での公演数の変遷(1990年〜2014年)を再録したものです。
(この数値はあくまでも劇団協議会加盟劇団によるものです。)
高校の場合、1990年に1382回実施していたものが、2014年には711回と約半分にまで減少し、全体の14.3%の実施率となっています。
中学校の場合は、1990年に939回であったのが現在では250回程と3分の1にまで減少しています。
なお、中学校の公演では文化庁「文化芸術による子供の育成事業」がありますが、以下の図表にはその数値は含まれていません。
子どもたちの心の成長を図る上で、総合芸術としての演劇鑑賞が果たせる役割はますます大きくなっていると思います。
私たちは、すべての中学生・高校生に最低でも年に1回は演劇鑑賞の機会を保障したいと考えています。
学校教育における文化芸術活動の充実については「文化芸術振興基本法」第24条で「国は必要な施策を講ずるものとする」とあり、
「劇場・音楽堂の活性化に関する法律」第15条では「国及び地方公共団体は、学校教育において実演芸術を鑑賞し、
又はこれに参加することができるよう、これらの機会の提供その他の必要な施策を講ずるものとする」とあります。
この見地に向けて、現状をどう打開していくのか、先生方・自治体・地域の公共ホール等と劇団との一層の協力関係が求められているのではないでしょうか。
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