友の会


 2009年は、早くも2月半ばを過ぎましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 さて、今年は、2月「博士の愛した数式」から始まりました。4月第98回公演「ばんさんかい」の発売(2/25)も迫ってまいりました。

 劇団創立45周年の今年、友の会の輪をさらに拡げ、会員の皆様とご一緒に、友の会活動をより充実さていきたいと願っています。皆様のご入会をお待ちしています。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 今回の会員の声は、長い間、友の会会員で青年劇場を支援して下さっている、教育評論家の尾木直樹さんに、45周年を迎える劇団への思いをお寄せいただきました。


会員の声

「45周年」
尾木 直樹

 還暦を過ぎると、100年と言われないと単純に「すごいですね」と口にしなくなった。自分の人生がいつしか一つの物差しになったようだ。

 「45歳!う〜ん、一番脂の乗り切った働きどき。これからが本番。楽しみだな。心して大胆に頑張れよ」と激励したくなる。

 青年劇場誕生期、私は高校生真只中。人生いかに生きるべきか悩みの只中にいた。内村鑑三の『余は如何にしてキリスト教徒となりしか』、三木清の『人生論ノート』、ニーチェやソクラテス、当時流行っていたボーボワールやサルトルなど、文字通り“生きる支え”を求めてさまよっていた。私は視点が定まらないと、どうしても次の一歩を踏み出せない性格だった。

 大学に入ると、サークルの有志と「労演」に。キャンパスの中を、チケット配布や集金に学友の姿を追いかけ、舞台で展開されるゴーリキの「母」の深い愛や宇野重吉の重厚な演技に感服したものだ。


筆者、フィンランドにて

 青年劇場との接点は、海城高校から公立中の教師に転じた時。卒業生でもある菅原修子氏に、私が顧問を務めていた演劇部の生徒たちが御世話になったのが縁であった。

 青年劇場の芝居は文句なく面白い=Bジェームス三木の作品では、深い人間愛と社会風刺の効いたパンチのある笑いに衝撃さえ受けたものだ。

 世界同時金融恐慌に沈没しそうな日本。さて、この未曾有の危機を劇団はどう切り取るのか。今こそ、社会情勢に敏感な青年劇場の出番。

 世界の進路を切り拓け!




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