2022年青年劇場レパートリー


「裸の町」

板倉哲
3月
小劇場企画No.26

「裸の町」

真船豊=作 板倉哲=演出


3月4日(金)〜15日(火)
青年劇場スタジオ結(YUI)


 昭和初期、金貸しに丸め込まれる庶民の悲喜を丹念に描いた真船豊の傑作。
 コロナ禍によってさらに拡大する貧困社会に直面するいま、真船戯曲の世界が私たちに問いかけるものは…。
 俳優としても活躍する板倉哲の演出で、これからの劇団を担う世代の俳優たちとともに、新たなアンサンブルでお贈りします。

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5月
第127回公演

「眞理の勇氣―戸坂潤と唯物論研究会

5月13日(金)〜22日(日)
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
古川健=作 鵜山仁=演出

古川健氏

鵜山仁氏

 1932年に唯物論研究会を立ち上げるなど、あの時代にあって「知の抵抗」を止めることのなかった哲学者・戸坂潤とその仲間たち。そのロマンと葛藤を、731部隊など、あの時代を描く戯曲を数々生み出している注目の劇作家・古川健氏が舞台化します。演出には演劇界を代表する鵜山仁氏を迎え、知が軽視される今日の風潮に一矢を報いる舞台創造に挑みます。

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9月
第128回公演

「豚と真珠湾―幻の八重山共和国


大谷賢治郎氏
斎藤憐=作 大谷賢治郎=演出

9月9日(金)〜18日(日)
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

 沖縄返還50周年にあたる2022年のこの年に、改めて沖縄の歴史と現在に向き合います。 斎藤憐氏が2007年に書きおろし、劇団俳優座で初演されたこの作品は、1945年から50年の石垣島を舞台に、唐世(とーゆー)からヤマト世(ゆー)そしてアメリカ世(ゆー)という沖縄の歴史の中で懸命に生き、命をつなげていこうとする人々を描きます。
 戦後七十数年を経て、今また自衛隊基地の拡充が進む八重山諸島。そこに生きる人々の思いに寄り添う舞台です。

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12月
小劇場企画No.27 瓜生正美追悼公演第一弾

シライケイタ氏

瓜生正美

「殺意」

飯尾憲士=原作 瓜生正美=構成・脚本
シライケイタ=演出

12月6日(火)〜18日(日)
青年劇場スタジオ結(YUI)

 青年劇場元代表であり、劇作家・演出家の瓜生正美が2021年6月逝去しました。追悼企画の第一弾として、1996年2月小劇場企画bP2で上演した作品を、「星をかすめる風」のシライケイタ氏を演出に迎え公演します。戦争の記憶が次第に薄らいでいく中で、その傷跡の大きさと深さを刻んできた瓜生正美の仕事と向き合い、受け継ぐ場としたいと思います。

詳細は → こちら

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