秋田雨雀・土方与志記念
青年劇場公演

星をかすめる風

イ・ジョンミョン「星をかすめる風」
鴨良子 訳(論創社刊)=原作
シライケイタ=脚本・演出

美術=乘峯雅寛 照明=阿部康子 音楽=加藤史崇
音響=佐久間修一 衣裳=宮岡増枝 映像=浦島啓
演出助手=池田咲子 舞台監督=松橋秀幸
宣伝美術=小田善久 イラスト=鈴木理子
製作=福島明夫・沼田朋樹 製作助手=郡司望帆

企画協力=論創社



私の名前は六四五番ではありません。
平沼東柱でもありません。
私の名前は、ユン・ドンジュ、です。



公演を応援してくださる方々より
メッセージをいただきました



〈ものがたり〉


終戦間際の福岡刑務所。看守の杉山が何者かに殺され、若い看守、渡辺は杉山を殺した犯人捜しを命じられる。聴取を進めていた渡辺は、日本名「平沼東柱」こと「尹東柱(ユン・ドンジュ)」という若い詩人が関係していると確信する。はたして、この人物は何者なのか?杉山を殺したのは一体誰なのか?事実を明らかにした渡辺の前に、意外な真実が待っていた…。



シライケイタ
三年前、初の緊急事態宣言下でこの作品の執筆をし、宣言が明けた直後に稽古に入りました。ソーシャルディスタンスが叫ばれる中、国の距離を超え、星々の距離を超え、愛する人に届けとばかり、青年劇場の皆さんと総力を結集して作り上げました。今回は、初演時の熱量とスケールを超えていく挑戦です。どうか見届けてください。

シライケイタ




ユン・ドンジュ

「星をかすめる風」と尹東柱


1945年2月16日、尹東柱(ユン・ドンジュ/逮捕時は同志社大学の留学生)は治安維持法違反により逮捕、収監されていた福岡刑務所で27歳の生涯を閉じた。民族が解放されるわずか半年前のことであった。

特高警察による押収を免れた2冊の詩作ノートに遺された詩が日本語、英語をはじめ複数の言語に翻訳され世界で多くの人々に読まれている。
時代の価値観に惑わされず、普遍の価値を求め、言葉の持つ力を信じて詩を書き続けた尹東柱の詩は、清冽な抒情性とともに常に自由な輝きを失わず、時をこえ国境をこえて異郷の人々の心にも届く。
福岡刑務所獄中での最後の日々を韓国の作家イ・ジョンミョンが描いた小説『星をかすめる風』(鴨良子訳 論創社刊)を原作として、2020年に舞台「星をかすめる風」(シライケイタ脚本・演出)が青年劇場により上演されたが、この度再演される。
これまで数多の上演作品を通して歴史の真の姿や人間の心の深奥に真すぐに対峙してきた青年劇場ならではのこの作品を通して、私たちは否応なしに歴史の真実と尹東柱の詩と生涯に真正面から向き合うことになるだろう。
福岡刑務所での尹東柱獄死の真相は資料も少なく分からないことが多い。
鉄格子の中に閉じ込められた尹東柱と外で彼を見張る看守杉山との間で、一篇の詩が昇華していく。原作はあくまでフィクションであるが、この作品に見られるように武器ではなく文化こそが真の自由への道であり、平和への大きな一歩なのだという力強いメッセージを多くの観客と共感出来ることを願う。

楊原泰子(詩人尹東柱を記念する立教の会)



出  演
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葛西和雄
葛西和雄
広戸聡
広戸聡
板倉哲
板倉哲
大木章
大木章
島本真治
島本真治
北直樹
北直樹
中川為久朗
中川為久朗
高山康宏
高山康宏
岡山豊明
岡山豊明
矢野貴大
矢野貴大
塚原正一
塚原正一
藤代梓
藤代梓
安田遼平
安田遼平
傍島ひとみ
傍島ひとみ
小切伊知子
小切伊知子
※出演予定の星野勇二は
体調不良のため降板いたしました。
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<ツアースタッフ>
舞台監督=松橋秀幸 舞台監督助手=五嶋佑菜
照明=河ア浩 長谷心咲 芳賀正明(ライティング・ユニオン)
上野紗和(ライティング・ユニオン)
音響=島貫聡 大道具=新庄広樹 佐藤良唯 映像=池田咲子 海老原由乃
衣裳=原田真衣 運輸=伊東運輸 製作=沼田朋樹


<2024年 全国公演>

※各公演の観劇方法等については各連絡先にお問い合わせください。

長野県演劇鑑賞団体連絡会議
3月6日上田市民劇場TEL0268-22-9697
3月7日・8日まつもと市民劇場TEL0263-34-2747
3月9日長野市民劇場TEL026-224-1919
3月10日すわ湖市民劇場TEL0266-78-7593
3月12日北アルプス市民劇場TEL0261-23-5118
3月13日伊那市民劇場TEL0265-78-6684

四国市民劇場
3月21日徳島市民劇場TEL088-653-1752
3月23日鳴門市民劇場TEL088-684-1777
3月25日・26日高知市民劇場TEL088-802-7538
3月27日香川市民劇場TEL087-821-7891
3月28日松山市民劇場TEL089-943-2460

静岡県演劇鑑賞団体連絡会議
6月25日富士山演劇鑑賞会TEL0545-63-9201
6月27日沼津市民劇場TEL055-951-2736
伊豆市民劇場TEL055-975-5455
6月28日・29日NPO法人静岡市民劇場TEL054-253-6839
清水市民劇場TEL054-351-8191
6月30日藤枝市民劇場TEL054-641-4349
島田市民劇場TEL0547-37-7005
7月25日〜27日浜松演劇鑑賞会TEL053-453-9653

全国演鑑連中部・北陸ブロック協議会
7月9日岡崎演劇鑑賞会TEL0564-22-4693
7月10日・11日豊橋演劇鑑賞会TEL0532-54-1079
7月12日・13日岐阜労演TEL058-263-4396
7月14日尾北演劇鑑賞会TEL0587-55-9346
7月16日・17日一般社団法人
名古屋演劇鑑賞会
TEL052-228-1010
7月18日いなざわ演劇鑑賞会TEL0587-24-0001
7月19日津演劇鑑賞会TEL059-228-9523
7月20日いせ演劇鑑賞会TEL0596-22-3060
7月23日ちた半島演劇鑑賞会TEL0562-77-9392
7月24日幸田演劇鑑賞会TEL0564-63-3833
7月29日魚津演劇鑑賞会TEL0765-24-6635
7月30日・31日となみ演劇鑑賞会TEL0763-33-0725
8月1日・2日高岡演劇鑑賞会TEL0766-21-0027
8月4日・6日金沢市民劇場TEL076-263-5057
8月7日・8日富山演劇鑑賞会TEL076-431-1022