秋田雨雀・土方与志記念
青年劇場公演

星をかすめる風

イ・ジョンミョン「星をかすめる風」
鴨良子 訳(論創社刊)=原作
シライケイタ=脚本・演出

美術=乘峯雅寛 照明=阿部康子 音楽=加藤史崇
音響=佐久間修一 衣裳=宮岡増枝 映像=浦島啓
演出助手=池田咲子 舞台監督=松橋秀幸
宣伝美術=小田善久 イラスト=鈴木理子
製作=福島明夫・沼田朋樹 製作助手=郡司望帆

企画協力=論創社



私の名前は六四五番ではありません。
平沼東柱でもありません。
私の名前は、ユン・ドンジュ、です。



公演を応援してくださる方々より
メッセージをいただきました



〈ものがたり〉


終戦間際の福岡刑務所。看守の杉山が何者かに殺され、若い看守、渡辺は杉山を殺した犯人捜しを命じられる。聴取を進めていた渡辺は、日本名「平沼東柱」こと「尹東柱(ユン・ドンジュ)」という若い詩人が関係していると確信する。はたして、この人物は何者なのか?杉山を殺したのは一体誰なのか?事実を明らかにした渡辺の前に、意外な真実が待っていた…。



シライケイタ
三年前、初の緊急事態宣言下でこの作品の執筆をし、宣言が明けた直後に稽古に入りました。ソーシャルディスタンスが叫ばれる中、国の距離を超え、星々の距離を超え、愛する人に届けとばかり、青年劇場の皆さんと総力を結集して作り上げました。今回は、初演時の熱量とスケールを超えていく挑戦です。どうか見届けてください。

シライケイタ


(2023年東京公演チラシより)



ユン・ドンジュ

「星をかすめる風」と尹東柱


1945年2月16日、尹東柱(ユン・ドンジュ/逮捕時は同志社大学の留学生)は治安維持法違反により逮捕、収監されていた福岡刑務所で27歳の生涯を閉じた。民族が解放されるわずか半年前のことであった。

特高警察による押収を免れた2冊の詩作ノートに遺された詩が日本語、英語をはじめ複数の言語に翻訳され世界で多くの人々に読まれている。
時代の価値観に惑わされず、普遍の価値を求め、言葉の持つ力を信じて詩を書き続けた尹東柱の詩は、清冽な抒情性とともに常に自由な輝きを失わず、時をこえ国境をこえて異郷の人々の心にも届く。
福岡刑務所獄中での最後の日々を韓国の作家イ・ジョンミョンが描いた小説『星をかすめる風』(鴨良子訳 論創社刊)を原作として、2020年に舞台「星をかすめる風」(シライケイタ脚本・演出)が青年劇場により上演されたが、この度再演される。
これまで数多の上演作品を通して歴史の真の姿や人間の心の深奥に真すぐに対峙してきた青年劇場ならではのこの作品を通して、私たちは否応なしに歴史の真実と尹東柱の詩と生涯に真正面から向き合うことになるだろう。
福岡刑務所での尹東柱獄死の真相は資料も少なく分からないことが多い。
鉄格子の中に閉じ込められた尹東柱と外で彼を見張る看守杉山との間で、一篇の詩が昇華していく。原作はあくまでフィクションであるが、この作品に見られるように武器ではなく文化こそが真の自由への道であり、平和への大きな一歩なのだという力強いメッセージを多くの観客と共感出来ることを願う。

楊原泰子(詩人尹東柱を記念する立教の会)



出  演
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葛西和雄
葛西和雄
広戸聡
広戸聡
板倉哲
板倉哲
大木章
大木章
島本真治
島本真治
北直樹
北直樹
中川為久朗
中川為久朗
高山康宏
高山康宏
岡山豊明
岡山豊明
矢野貴大
矢野貴大
塚原正一
塚原正一
藤代梓
藤代梓
安田遼平
安田遼平
傍島ひとみ
傍島ひとみ
小切伊知子
小切伊知子
佐藤良唯
佐藤良唯
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<2026年 全国公演>

11月〜12月 首都圏演劇鑑賞団体連絡会