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秋田雨雀・土方与志記念
青年劇場

行きたい場所をどうぞ

瀬戸山美咲=作 大谷賢治郎=演出

美術=池田ともゆき 照明=松浦みどり 音楽=青柳拓次
音響効果=坂口野花 衣裳=宮岡増枝 演出助手=矢野貴大
宣伝美術=柴崎涼葉 舞台監督=青木幹友
製作=白木匡子・久保田敬博

一歩踏み出したら何かが起こる 夢を探しに行きませんか
「オールライト」の瀬戸山美咲と「豚と真珠湾」の大谷賢治郎のタッグで未来を見つめる期待の新作!

Story


近未来のとある駅。待ち合わせ広場に設置された道案内用のAIロボット・夕凪(ゆうなぎ)は、この街のことなら何でも知っている。
ある日、夕凪の前にこの街に引っ越してきたばかりの高校生・光莉(ひかり)が現れる。
「行きたい場所をどうぞ!」と尋ねる夕凪に光莉は、「ネラ」に行きたいと言う。
しかし「ネラ」はデータにもなく、検索しても見つからない……。

「一緒に探しに行きましょう!」夕凪は光莉の手を取り電車に飛び乗る。
女子高生とロボット、ふたりの“行きたい場所”探しの旅が始まった!

未来を選ぶためのレッスン

瀬戸山 美咲

「選ぶ」ということは何か、考えたいと思っています。
「選ぶ」は「選べる」と言い換えたほうがよいかもしれません。
誰にでも未来は無限にあるようで、 実は生まれた場所や能力で「選択肢」の数は変わってしまいます。
それは否定できない現実です。
その一方で、いろいろな可能性があるのに、 選択肢を自分で小さく見積もってしまう人も少なくありません。
なるべく波風を立てず、動かず、生きていく。
それもひとつの生き方として肯定したい。
でも、今立っている場所から一歩だけ前に踏み出してみたら、 まったく違う景色が見えてくるかもしれません。
そして、その場所ではさらに新しい選択肢が生まれるかもしれません。

この芝居は、ある役割を与えられその範囲内で動くロボットと、 自分の可能性を小さく見積もっている人間のふたりのロードムービーです。
ふたりは自分たちの持っている力を最大限に使って、 社会と向き合い、お互いを助け、日常の少し外側へ行きます。

彼らは特別なヒーローではありません。
そんな「すごくない」ふたりが、 少しだけ「すごい」奇跡を呼び寄せていく物語を、 みなさんと分かち合っていけたらと思います。

作/瀬戸山美咲

1977年東京都出身。劇作家・演出家・ミナモザ主宰。
読売演劇大賞優秀作品賞・優秀演出家賞、
第70回芸術選奨文部科学大臣賞新人賞など数多くの賞を受賞。
近作に「ザ・ビューティフル・ゲーム」(上演台本・演出)、
「スラムドッグ$ミリオネア」(上演台本・作詞・演出)、
「彼女を笑う人がいても」(作)、「ペーター・ストックマン」(翻案・演出)など。
2022年日本劇作家協会の会長に就任し、次世代を担う劇作家として注目を集めている。

青年劇場では「オールライト」で作、「梅子とよっちゃん」で演出を手がけている。



演出/大谷賢治郎

1972年東京都出身。
サンフランシスコ州立大学芸術学部演劇学科卒。
2017年から2021年まで約4年間、
アシテジ国際児童青少年舞台芸術協会の世界理事を務め、
国際的な児童青少年のための舞台芸術の発展のために力を注ぐ。
現在、桐朋学園芸術短期大学特任准教授、東京藝術大学非常勤講師、
東京都立芸術総合高等学校特別専門講師を務める。

青年劇場では、小劇場企画「動員挿話/骸骨の舞跳」で初演出。
以降、「原理日本」、「宣伝」、「鮮やかな朝」、「豚と真珠湾―幻の八重山共和国」で演出を手がけている。

出 演

俳優名をクリックするとプロフィールが表示されます

奥原 義之

船津 基

武智 香織

岡本 有紀

秋谷 翔音

竹森 琴美

島村 もも子
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ツアースタッフ

舞台監督=青木幹友  舞台監督助手=松田光寿
照明=松浦みどり 川村孝志(ライティングユニオン) 沢義明(ライティングユニオン)
音響効果=山口ゆり(フリー) スタッフ=山田秀人 津曲海七斗 山本直弥